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CADを始めようとしたとき、必ずぶつかるのが「どのくらいのパソコンが必要なの?」という疑問です。
私も同じでした。「CAD=超ハイスペックPCが必要」というイメージがあって、グラボがどうとかCPUがどうとか、正直よく分かりませんでした。
結論から言うと、副業や学習レベルなら、最上位モデルは必要ありません。ただしメモリだけは削らないのがポイントです。
この記事では、SOLIDWORKSとFusionそれぞれについて、最低ラインと快適ラインの目安を整理します。

もずく
スペック表を見ても、どの数字が大事なのか全然わからない…。
ぴよすけ
見るのは4つだけでいいよ。CPU・メモリ・ストレージ・グラフィック。それ以外は後回しで大丈夫。

この記事でわかること
- CAD用PCで見るべき4つの数字
- SOLIDWORKSの目安スペック
- Fusionの目安スペック
- ノートPCでも大丈夫なのか
- 私がどうやって機種を絞ったか
まず、見るべきは4つだけ
スペック表には項目がたくさん並んでいますが、CAD用途で本当に効いてくるのはこの4つです。

| 項目 | 何に効くか | ケチると起きること |
|---|---|---|
| メモリ | 同時に扱えるデータ量 | 部品が増えると固まる。一番後悔しやすい |
| CPU | モデルの再計算・処理速度 | 操作のたびに待たされる |
| ストレージ(SSD) | 起動・読み書きの速さ | ファイルを開くだけで遅い |
| グラフィック(GPU) | 3D表示のなめらかさ | 回転させるとカクつく |
この中で最優先はメモリです。CPUやGPUが足りなくても「遅い」で済みます。でもメモリが足りないと、固まったり落ちたりします。作業中のデータが飛ぶのが一番つらいので、ここは削らないほうがいいです。

もずく
メモリが一番大事なんだ。安いモデルってだいたいメモリ8GBだよね…。
ぴよすけ
そう。8GBは避けたほうがいい。ここだけは妥協しないで。

SOLIDWORKSの目安スペック

私が導入したのは 3DEXPERIENCE SOLIDWORKS for Makers です。副業として使うことを考えたとき、機能・価格・利用条件のバランスが今の自分に合っていると感じました。
公式情報などをもとに整理した目安がこちらです。
| 項目 | 最低ライン | 快適ライン |
|---|---|---|
| OS | Windows 11(64bit) | Windows 11(64bit) |
| CPU | Core i5 / Ryzen 5 以上 | Core i7 / Ryzen 7 以上 |
| メモリ | 16GB | 32GB |
| ストレージ | SSD 512GB | SSD 1TB |
| グラフィック | CAD対応GPU | NVIDIA系の専用GPU |
| ディスプレイ | フルHD | フルHD以上・2画面あると快適 |
SOLIDWORKSはFusionより要求が高めです。特に組み立て(アセンブリ)で部品数が増えると、メモリとCPUの差がはっきり出ます。
※ SOLIDWORKSは公式に「認定グラフィックカード」が公開されています。業務で使う場合は必ず公式の推奨環境を確認してください。
Fusionの目安スペック
Fusion(旧Fusion 360)は、SOLIDWORKSに比べるとやや軽めに動きます。
| 項目 | 最低ライン | 快適ライン |
|---|---|---|
| CPU | Core i5 / Ryzen 5 以上 | Core i7 / Ryzen 7 |
| メモリ | 16GB | 32GB |
| ストレージ | SSD 512GB | SSD 512GB〜1TB |
| グラフィック | 内蔵GPUでも動く場合あり | 専用GPUがあると快適 |
| ネット回線 | 必須(クラウド保存) | 安定した光回線 |
Fusionで見落としがちなのがネット回線です。クラウド保存が前提なので、回線が不安定だとデータの同期でストレスを感じます。
▶︎副業でWi-Fiが不安定で詰んだ話|SoftBank Airから光回線に変えたら快適になった
SOLIDWORKSとFusion、どちらを基準に選ぶ?
迷ったら重いほう(SOLIDWORKS)を基準に選ぶのが安全です。
- SOLIDWORKSが動く構成なら、Fusionは余裕で動きます
- 逆にFusion基準で選ぶと、あとでSOLIDWORKSを触りたくなったときに足りなくなります
- 両方使う可能性があるなら、メモリ32GBにしておくと後悔しにくいです
▶︎FusionとSolidWorksの違いを初心者目線で比較|CAD初心者はどっち?
ノートパソコンでも大丈夫?
ここも悩みどころでした。「CADはデスクトップじゃないと無理」と思い込んでいましたが、最近のノートPCはかなり性能が上がっています。
副業レベルなら、次の条件を満たせば十分に使えます。
- メモリ16GB以上(できれば32GB)
- SSD搭載
- 冷却性能がしっかりしている(薄型すぎると熱で性能が落ちます)
- 画面は15インチ以上(作業効率がかなり違います)
自宅のスペースを考えると、ノートという選択肢は現実的だと思います。ただし外部モニターを1枚足すと作業効率は大きく変わります。
私が機種を絞った方法
必要な条件が整理できたら、あとは絞り込むだけです。私は価格.comでCPU・メモリ・グラフィック性能を条件に指定して探しました。
条件で絞ると候補は自然と限られます。そこから価格とサイズのバランスを見て、副業用として現実的な構成を選びました。
ただしPCはモデルチェンジや販売終了が多いので、特定の機種にこだわるより「条件を満たしているか」で選ぶ方が安心です。

もずく
機種名じゃなくて条件で選べばいいのか。それなら自分でも探せそう。
ぴよすけ
そう。条件さえ決まれば、あとは予算との相談だけだからね。

実際に私が選んだのは
条件で絞った結果、たどり着いたのは Lenovo LOQ 15IRX9 でした。レノボの直販限定モデルで、ちょうどセールをやっていたのが決め手です。
メモリは16GBを選びました。上の目安表では「16GB以上、できれば32GB」としています。それでも16GBにしたのは、この機種があとから増設できるからです。
| メモリ規格 | SO-DIMM DDR5-5600 |
| スロット | 2つ(16GBモデルは1つ空き) |
| 増設後 | 16GBを1枚足して32GBのデュアルチャネル |
下の「よくある失敗」で「あとから増設できない機種も多い」と書きました。これはその裏返しです。最初から32GBを買うより、増設できる機種を16GBで始めるほうが、初期費用を抑えつつあとから足せます。
ただし、同じモデルは公式サイトで見つけられなくなっています。2026年9月9日時点で、レノボ公式のLOQシリーズのページに載っているのは LOQ 15AHP / 15AHP1 / 15IPH1 で、私が買った 15IRX9 はありません。製品ページを開いてもノートPCの一覧に転送されます。
理由は公表されていないので分かりません。ただ、ノートPCはモデルの入れ替わりが早い、ということは言えます。
だからこそ、機種名を追いかけるより条件で選ぶほうが確実です。条件さえ決まっていれば、そのときのラインナップから選べます。
▶ Lenovo LOQシリーズ(レノボ公式)
※私が買ったモデルとは構成が異なります
よくある失敗
- メモリ8GBのモデルを買ってしまう — 一番多い後悔。あとから増設できない機種も多いです
- 安さだけで選ぶ — 作業中のストレスが積み重なります
- 最上位を狙って買えなくなる — 始められないのが一番の損失
- 回線を軽視する — Fusionはクラウド前提です
まとめ
- 見るべきはCPU・メモリ・ストレージ・GPUの4つ
- 最優先はメモリ。16GB以上、できれば32GB
- SOLIDWORKSのほうが要求は高め。迷ったら重いほうを基準に
- Fusionは回線も重要
- ノートPCでも条件を満たせば十分使える
- 機種名ではなく条件で選ぶ
最高スペックは必須ではありません。でも安さだけで選ぶのは危険です。副業で使うなら、作業中にストレスがたまらない環境を用意することが、結果的に続けやすさにつながります。
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