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パスワードの使い回しをやめた話|流出のニュースで見直したこと

実体験・記録

パスワードの管理って、どうしていますか。

カーシェアの会員情報が漏えいした可能性がある、というニュースが流れました。情報番組でも、同じパスワードを使い回していないか、どこに控えているか、という話をしていました。

私は1Passwordという専用のアプリにまとめています。iPhoneでもMacBookでも、CADで使うWindowsのパソコンでも、同じように開けます。

ここでは、そこに落ち着くまでに変えたことと、公的な資料が何を勧めているかを並べて書きます。確認日は2026年10月4日です。

もずく あわてる

もずく
言われてみると、ちゃんと考えたことなかったかも。

ぴよすけ
漏れてからが大変になっちゃうよね。

ぴよすけ まじめ

流出で本当に困るのは、その後に来るメール

今回の件で、運営会社が出した発表にこう書かれていました。

漏えいした可能性のある個人情報が、なりすましメールやフィッシングメール等に悪用される可能性があります。(中略)身に覚えのない連絡に記載されたリンクや添付ファイルを開いたり、パスワードなどの認証情報、クレジットカード情報等の個人情報を入力したりしないようお願いいたします。

漏れた情報そのものより、それを使って本物そっくりのメールが届くことを警告しています。名前も住所も知られているので、作りやすくなります。

そのメールのリンクを開いて、偽のログイン画面にパスワードを入れてしまう。これが次に起きることです。

ただ、問題はパスワードだけではありません。発表に挙げられているのは、氏名、住所、生年月日、電話番号、メールアドレス、会員番号、免許情報、本人確認書類などです。

パスワードなら変えられます。住所も生年月日も、本人確認に使った書類も、変えられません。

変えられないものがあるからこそ、自分で手を打てるところは打っておきたいと思いました。これ以上、自分の情報を広げないためです。

出典:パーク24株式会社のニュースリリース(2026年9月25日)

私が昔やっていた、2つのこと

ひとつは使い回しです。覚えられないので、同じものをあちこちで使っていました。

もうひとつはiPhoneのメモに書くことです。増えるたびに1行足していました。

総務省のサイトを読むと、どちらにも言及があります。使い回しについては、こう書かれています。

パスワードはできる限り、複数のサービスで使い回さないようにしましょう。サービスから流出したアカウント情報を使って、他のサービスへの不正ログインを試す攻撃の手口が知られています。

1か所漏れると、他のサービスまで開いてしまう。今回のような流出が起きたとき、使い回していると被害が広がります。

メモについては、禁止ではなく置き場所の問題として書かれています。「ディスプレイなど他人の目に触れる場所に貼らない」「やむを得ず記載した場合は、鍵のかかる机や金庫など安全な方法で保管する」という書き方です。

出典:総務省|推測できる簡単なパスワードを利用しないようにしよう

もずく 考え中

もずく
じゃあ、どうするのが正解なの?

ぴよすけ
覚えないで済む形にする。国もそう書いてるよ。

ぴよすけ 説明

総務省は、パスワード管理ツールを勧めている

同じページに、はっきり書かれています。

各サービスで異なる充分に安全なパスワードを覚えておくのは大変なので、パスワードを覚える必要のない、パスワード管理ツールを使うことも推奨されます。スマートフォンやWebブラウザ標準機能、あるいは専用のアプリケーションのパスワード保存機能を活用しましょう。

スマートフォンやブラウザの標準機能も、専用のアプリも、並べて挙げられています。どちらかだけが正解ということではありません。

ただし、但し書きが付いています。「マスターパスワードや、利用デバイスのロック(生体認証など)で守る必要があります」。管理ツールを入れただけでは終わらない、ということです。

ついでに知っておきたい:定期的な変更は不要

同じページに、こう書かれています。流出した事実がないなら、パスワードを定期的に変える必要はありません。

理由も書かれていて、定期的に変えると作り方がパターン化したり、使い回すようになったりするほうが問題だから、とされています。NISCやNISTの考え方も引かれています。

変えるのは、流出したときです。今回のような発表があったサービスは、その対象になります。

私が選んだのは、専用のアプリでした

使っているのは1Password(公式サイト)です。パスワードを1か所にまとめて保管し、ログイン画面で呼び出して入力するためのアプリです。新しいパスワードを作る機能もあります。

決め手は、使う機械がばらばらでも同じように使えることでした。

私はiPhoneとMacBookを使い、CADの作業ではWindowsのパソコンを使います。どれでも同じ保管場所を開けます。

標準機能だと、ここが揃いません。片方の機械で作ったパスワードを、もう片方で呼び出せない場面が出てきます。そこが自分の使い方に合いませんでした。

もずく ひらめき

もずく
機械をまたぐかどうかで選んだんだ。

ぴよすけ
自分の使い方で決めるのが一番だね。

ぴよすけ OK

偽サイトでは「防げる」のではなく「気づける」

管理ツールを使って変わったことが、もうひとつあります。偽のログイン画面で、候補が出てこないことです。

保存するときに、そのサイトの住所も一緒に記録されます。別の住所の画面を開くと、保存したものが候補として出てきません。

ここで「あれ?」と思えます。その一拍が、気づくきっかけになります。

ただ、過信はできません。1Passwordの公式サポートには、次のように書かれています。

1Password generally considers the security boundary of Autofill to be the action of filling your items. After you decide to fill your information, the responsibility of that item’s security transfers to you.(入力すると決めたあと、その情報の安全を守る責任は利用者に移る)

つまり、手で打ち込むことまでは止められません。候補が出ないのに、わざわざ手入力してしまえば同じです。

できることできないこと
保存したサイトでないと候補に出てこない手で打ち込むのは止められない
保存していないサイトでパスワード欄に貼り付けると警告を出せる入力すると決めた後は守れない
操作しない限り、自動では入力されない—

出典:1Password Support|About the security of 1Password Autofill in your browser

無料のほうが、むしろ怖いと思った

専用のアプリは有料です。無料で使えるものがある中で払う意味があるのか、と考えました。

ここからは私の見解です。調べていて、無料のものを選ぶほうがむしろ怖いと感じました。

怖いのは、iPhoneやブラウザの標準機能のことではありません。検索して出てくる、聞いたこともない無料アプリのほうです。それが何で成り立っているのかが分かりません。

お金を取るなら、そのお金で動いていると分かります。無料なら、どこかに別の収入源があるはずです。預けるのが自分のパスワードを全部まとめたものだと思うと、そこが見えないのは落ち着きませんでした。

自分の資産を守るものにお金を払うのは、当然のことだと思いました。どこの誰が作ったか分からないものに、ただで預けるほうが失うものは大きいです。

もずく 考え中

もずく
ただより高いものはない、ってやつだね。

ぴよすけ
預けるものがものだからね。

ぴよすけ OK

画面を見られたら、同じこと

ここまではアプリの話です。ただ、管理を整えても、入力しているところを見られたら同じです。

私は基本的に自宅で作業しますが、外で開く日はあります。そういう日は、画面が後ろから見えます。席によっては隣からも見えます。USBメモリを置き忘れる、という別の経路もあります。パスワードが漏れる道は、画面の中だけではありません。

私はノートパソコンに覗き見防止のフィルターを貼っています。正面からは普通に見えますが、斜めからは暗くなって読めなくなります。

外で込み入った作業をすることはあまりありませんが、開く日はこれをつけています。お金をかけて管理を整えても、肩越しに見られたら意味がありません。

どんなものを使っているかは、CAD副業の作業環境まとめに、ほかの道具と一緒に書きました。

もずく ひらめき

もずく
画面の外にも気をつけるところがあるんだ。

ぴよすけ
入力してるところを見られたら、どんな仕組みも通らないからね。

ぴよすけ まじめ

これもキャリアを組み直す作業の一部だった

転職と副業のために、いろいろなものを整理しました。パスワードの管理も、そのときに手をつけたうちの1つです。

在宅で仕事をすると、自分の機械と自分の回線が仕事の入口になります。守るのも自分の役目になります。会社の情報システム部門は出てきません。

転職を機に整理したことは40代転職を機にやってよかったことにまとめました。固定費の見直しは40代転職で固定費を見直した結果です。

まとめ

  • 流出で本当に困るのは、その後に届く本物そっくりのメール
  • 使い回しは1か所の流出で他のサービスまで開く
  • メモは禁止ではなく、置き場所の問題
  • 総務省はパスワード管理ツールを勧めている。標準機能でも専用アプリでもよい
  • 管理ツールはマスターパスワードや端末のロックで守る必要がある
  • 定期的な変更は不要。変えるのは流出したとき
  • (見解)素性の分からない無料アプリに、パスワードをまとめて預けたくない
  • 偽サイトで候補が出ないのは「防げる」のではなく「気づける」
  • 画面を見られたら同じ。外で開く日は覗き見防止のフィルターを使う

昔の自分に一番伝えたいのは、使い回しをやめるところからでよかった、ということです。

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