※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。

SolidWorksで穴あき板を作って丸める方法

穴を並べた平らな板と、それが1周の円筒に丸まった様子を並べた絵 SOLIDWORKS

穴だらけの板を丸めたいと思ったことはありませんか

穴の開いたロール紙のようなものを、らせん状に作りたい。仕事中にふとそう思って、SolidWorksで試し始めました。

結論から言うと、らせん状にはできませんでした。でも、その途中で、フィルパターンとフレックスという便利な機能に出会えました。

やりたいことから逆算すると、知らなかった機能に出会えます。

考え中のもずく

もずく
穴を1つずつ開けるの、何百回もやるの。

ぴよすけ
1つ作れば、あとは埋めてくれるよ。

通常のぴよすけ

実際にやってみた体験談

私の場合、流れはこうでした。

  1. 板を作る
  2. 丸い穴を1つだけ開ける
  3. フィルパターンで穴を敷き詰める
  4. フレックスで円柱のように丸める

穴が数千個並んだ板が、一瞬でパンチングメタルの円筒になりました。穴を全部作り直したのかなと思うほど、きれいに追従してくれます。

失敗して、はじめて見つかる機能もあります。

手順1:フィルパターンで穴を並べる

フィルパターンは、領域を1つの穴で埋めるように並べてくれる機能です。

フィルパターンのプロパティ画面。境界フィルに面が入り、インスタンス数が2583と出ている
フィルパターンのパネル。境界フィルに面を入れると、入る穴の数が出る(この例で2583個)
  • 設定のポイントは、平面(面)を選ぶこと。ここを間違えると、うまく並びません。
  • 穴の並べ方は、千鳥配列にするとパンチングメタルらしくなります。
  • 穴の間隔は、穴径の1.5〜2倍あたりが、強度と見た目のバランスがよい目安です。
  • 外周に余白を取ると、端の穴がはみ出しません。

穴が非常に多くなって重いと感じたら、「ジオメトリパターン」にチェックを入れると、軽くなります。

元の穴を1つ直せば、全部直る。これがフィルパターンの強みです。

パターンには直線パターンと円形パターンもあります。フィルパターンは、その仲間の3つめにあたります。→ SolidWorksで穴を一気に増やす|直線パターン・円形パターンとミラー

ひらめいたもずく

もずく
2583個、ひとつも自分で置いてない。

ぴよすけ
元の1つを直せば、全部直るしね。

説明するぴよすけ

手順2:フレックスで円柱のように丸める

穴あき板ができたら、いよいよ丸めます。

  1. メニューから「挿入 → フィーチャー → フレックス」を選ぶ
  2. 「フレックスインプット」に、フィルパターンを含むボディを選ぶ
  3. 「ベンド」を選ぶ
  4. 角度に「360度」を入力する
  5. ベンド軸、トリム平面が表示されるので、必要に応じて調整する
  6. 緑のチェックで確定
フレックスのプロパティ画面。ベンドが選ばれ、角度が360度になっている
フレックスのパネル。ベンドを選んで、角度に360度

360度にすると、ちょうど1周の円筒になります。半径は、板の長さと角度から自動で決まります。

板の幅と角度を変えるだけで、円筒の太さが変わります。

穴あき板が1周ぶん丸まって、パンチングメタルの円筒になった状態
穴ごと丸まって、パンチングメタルの円筒になる

正直な感想:らせん状にはできませんでした

今回の目的だった「らせん状のロール」は、フレックスだけでは作れませんでした。1周の円筒にはできても、ずらしながら巻く動きは、別の方法が必要そうです。

次は、ヘリックス(らせん状の曲線)とスイープを組み合わせる方法が使えないか、調べてみたいと思っています。

メリット・デメリット

メリット

  • 穴を1つ作るだけで、大量の穴あき板が作れる
  • 穴径やピッチを変えても、自動で作り直してくれる
  • フレックスで、穴ごと円筒に丸められる

デメリット

  • 穴が非常に多いと、再構築が重くなる
  • フレックスだけでは、らせん状にはできなかった
  • ジオメトリパターンは、穴ごとに条件を変える使い方に向かない

便利な機能ほど、できないことも知っておくと安心です。

向いている人・向いていない人

向いている人

  • カバー、通気板、スピーカーグリルなどを設計する人
  • パンチングメタルを円筒状にしたい人
  • 3DCADの操作時間を短くしたい人

向いていない人

  • 穴の位置や大きさを、1つ1つ個別に指定したい人
  • 板金機能で、展開図まで作りたい人(その場合は板金機能がおすすめです)

自分の作業に合うかを見極めるだけで、遠回りが減ります。

まとめ

フィルパターンで穴を並べて、フレックスで丸める。この2つを組み合わせるだけで、パンチングメタルの円筒が作れます。

SolidWorksを仕事で使っている方は、まずは簡単な板で試してみるのがおすすめです。


SolidWorksで検索しても出てこないのは、名前が違うから|用語の読み替え表

タイトルとURLをコピーしました