作った部品が、何グラムになるのか知りたいことがあります。
送るとき。手で持つとき。ねじ1本で足りるかを考えるとき。寸法は分かっていても、重さは画面に出ていません。

もずく
体積なら分かりそうだけど、重さはどこに出るの。
ぴよすけ
出るよ。でも、その前にやることがあるんだ。

探す言葉は「質量特性」
場所は「評価」タブです。左から3つめにあります。

探している言葉は「重さ」「重量」「何グラム」だと思います。SolidWorksの言葉は「質量特性」です。
「特性」が付くだけで、急に身構える名前になります。 ここが見つけにくい理由だと思います。
隣の「干渉認識」と同じタブなので、ついでに覚えてしまうと早いです。
SolidWorksで部品がめり込んでいないか調べる|探すのは「干渉認識」
押すと、いろいろ出ます

ダイアログの名前も「質量特性」です。上から順に、
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 密度 | 1立方ミリあたりのグラム数 |
| 質量 | これが知りたかった重さ |
| 体積 | 形そのものの大きさ |
| 表面積 | 外側の面積の合計 |
| 重心 | X・Y・Zの位置 |
| 慣性モーメント | 回りにくさ |
「再計算(R)」のボタンもあります。形を直したあとは、ここを押し直します。
ここが落とし穴。材料を入れていなくても、数字は出ます
試した箱は、材料が「指定なし」のままでした。それでも質量は出ます。
密度 = 0.00 grams per cubic millimeter
質量 = 179.71 grams
体積 = 179711.52 cubic millimeters
出てしまうので、気づけません。
体積と見比べてください。179711.52 に 0.001 を掛けると 179.71 です。つまり1立方ミリあたり0.001グラムで計算されています。
これは水とほぼ同じ重さです。 水は1立方センチで約1グラムなので、1立方ミリなら0.001グラムです。

もずく
エラーも出ないで、水の重さが出てたの。
ぴよすけ
だから、材料を入れたかどうかを先に見るんだよ。

その0.001は、どこから来ているのか
SolidWorksが「水だと思っている」わけではありません。 設定の中に、材料を入れていないときに使う密度という欄があって、そこに0.001000 g/mm^3が最初から入っているだけです。
場所は「ツール」→「オプション」→「ドキュメント プロパティ」タブ→「材料特性」です。

きりのいい数字が置いてあるだけで、それがたまたま水と同じ値だった、ということです。材料のかわりではありません。
この欄は書き換えられます。でも、書き換えるより、材料を入力したほうが確実です。 材料を入れればツリーに名前が出るので、あとから見て分かります。
ちなみに、このg/mm^3という単位も、画面の右下で決まっています。→ SolidWorksの単位を変える|画面の右下に「MMGS」と出ていませんか
材料はデザインツリーの中にあります
デザインツリーを見てください。「材料 <指定なし>」という行があります。ここを右クリックします。

| メニュー | 中身 |
|---|---|
| 材料編集(A) | 一覧から選ぶ |
| 材料コンフィギュレーション(B) | 構成ごとに材料を変える |
| お気に入り管理(C) | よく使う材料をまとめる |
その下にSUS430・SUS304・SGCC・SPCC・SS400・SPHC・A5052・SECCが直接並んでいます。板金の鋼材が中心なので、樹脂を使うならここには無く、「材料編集」から探すことになります。
一覧から選んで「適用」

左が材料の一覧です。「solidworks materials」の下に、
- 鋼鉄/鉄/アルミ合金/銅合金/チタン合金/亜鉛合金/その他の合金
- プラスチック
- その他の金属/金属以外のその他の材料/グラスファイバー/カーボン繊維/シリコン/ゴム
と並んでいます。上に検索欄があるので、名前が分かっているならそこに打つのが早いです。
選ぶと、右の「プロパティ」タブに数値が出ます。その中の「質量密度」が、重さを決めている値です。
| 材料 | 質量密度 |
|---|---|
| ABS | 1020 kg/m^3 |
| AISI 1020(鋼) | 7900 kg/m^3 |
最後に「適用(A)」、そして「閉じる(C)」です。適用を押さずに閉じると、何も変わりません。
入れ直すと、質量だけが変わります
ABSにして、もう一度質量特性を見ます。

鋼にすると、こうなります。

同じ形で、並べるとこうです。
| 材料 | 質量 | 体積 |
|---|---|---|
| 指定なし(0.001 g/mm^3) | 179.71 g | 179711.52 mm^3 |
| ABS | 183.31 g | 179711.52 mm^3 |
| AISI 1020(鋼) | 1419.72 g | 179711.52 mm^3 |
体積は変わりません。 形は同じだからです。変わるのは質量だけです。
鋼にすると1.4キロになりました。材料を入れ忘れたまま「180グラムくらいか」と思っていたら、8倍近く違っていたことになります。
デザインツリーの行も「材料 <指定なし>」から「ABS」のように、材料名そのものに変わります。ツリーを見れば、入れたかどうかが分かります。
まとめ
- 重さを出すのは「質量特性」。場所は「評価」タブの左から3つめ
- 出るのは密度・質量・体積・表面積・重心・慣性モーメント
- 材料が「指定なし」でも質量は出る。使われるのは設定に入っている0.001 g/mm^3=水とほぼ同じ密度
- その値は「ツール → オプション → ドキュメント プロパティ → 材料特性」で見られる
- 材料はデザインツリーの「材料 <指定なし>」を右クリック →「材料編集」
- 一覧の「solidworks materials」の下にプラスチックがある。検索欄が早い
- 最後に「適用」。押さずに閉じると変わらない
- 材料を変えても体積は同じ。変わるのは質量だけ
- ツリーの行が材料名になっていれば、入っている

もずく
ツリーを見れば、入れたかどうか分かるんだ。
ぴよすけ
数字が出たときほど、そこを見るんだよ。

同じ「評価」タブの仲間です。→ SolidWorksで長さを知りたいだけのとき|探すのは「寸法」ではなく「測定」

